うつと運動の効果
運動がうつに良いというのはよく聞くと思いますが、ほんとなんでしょうか?
運動とうつの関係を調べた実験結果って結構あるのですが、今回はそのうち何点かをご紹介します。
運動とうつの関係
リスクの低下
ロンドン大学が行った臨床実験で、抑うつ状態の強い人達が週1回の運動をするとうつになるリスクが6%低下し、さらに運動の回数を週3回にするとリスクは19%に低下するという結果が出たそうです。
また、抑うつ状態じゃない人と比べると、運動する頻度が低いこともわかったそうです。これによりうつ病が運動を妨げている原因になっている可能性があるとのことです。
有酸素運動の効果
ノルウェーの精神科医のエギルマーチンセンの実験によると、重度の鬱病の患者を、週3回1時間程度のウォーキングなどの有酸素運動をするグループと、通常の治療をするグループの半分にわけて9週間後にその反応を調べた所、運動をしたグループにうつの大幅な改善が見られたそうです。
運動すれば薬はいらない??
デューク大学の医学部教授が、うつ病患者に対して、有酸素運動のみを行うグループ、抗うつ薬を服用するグループ、有酸素運動と抗うつ薬を併用するグループにわけて4ヶ月後の効果を比較すると、有酸素運動のみを行ったグループが一番回復率が高かったそうです。
さらに、再発率も有酸素運動のみのグループが一番低かったとか。
ということは薬は飲まなくて平気ってこと?????
運動の3つの効果
アメリカの精神医学界のガイドラインには運動の効果が示されているそうです。
1.うつ病の予防
運動した人はうつ病になり辛い
2.治りやすい
うつ病になった人が運動をすると治りやすい
3.再発防止
うつ病になったあとに運動を続けると、再発しにくい
嫌でも運動?
コロラド大学のマウス実験によると、自発的ではなく、無理矢理に強制的に運動させることでも改善の効果はあるそうなんです。
ただ、実験ではそうかもしれないですけど、人間はマウスとは違うし、うつで辛い時に無理矢理運動するのってどうなの?って個人的には思います。
個人的には少し回復してから行ったほうが良い気がします。
うつに一番効果的な運動
では、うつにはどんな運動が良いのでしょうか?
もう何度も他のページで紹介していますが、やはり朝のウォーキング(散歩)です。
なんで朝なのか?
日光を浴びながら有酸素運動をすると、うつ改善に効果のあるセロトニンという物質が分泌されます。
また、朝の日光を浴びることにより、よりよい睡眠に効果があります。
ですので、動けそうだな~と思ったらまずは散歩から初めてみてください。
ウォーキングというと少し早足で「運動」というイメージで億劫な気もすると思うので、散歩で構いません。
これを出来れば30分以上やりましょう。
30分というと長そうですが、私の場合、好きな音楽やラジオを聴きながら歩いていると結構すぐに時間が立っています。
また、私は神社がすきなので、近場にある色んな神社を巡って参拝して帰ってくるといったプチ目標を立てて飽きないようにしています。
はじめは面倒臭いと思うんですが、1週間くらい続けると逆に行かないと落ち着かなくなてきますよ。
それでも面倒な場合
そうはいっても面倒だな~という場合。
そんな時は部屋の掃除やラジオ体操なんてどうでしょうか?
部屋の掃除ってなかなかいい運動になりますし、綺麗になれば気持ちも晴れやかになります。
ラジオ体操ですが、実はこれうつに効果的と言われています。
これも有酸素運動ですからね。
朝起きて日の当たる部屋で行うと効果有りです。
面倒くさいという気持ちは私もよ~~~くわかるのですが、部屋に閉じこもっててもネガティブなことばかり思い浮かんできたりして、あまり良いことがありません。
はじめから無理することはないので、まずは一歩外に出てブラブラ散歩してみてください。
徐々に体調も良くなってくれると思いますよ(^^)
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