うつ病体験記~再発~
よし、これからもっと頑張るぜと気合を入れたのも束の間、私がやっていた分野の仕事は大手が参入していなかったのであまり強いライバルがいなかったのですが、なぜか法人化した途端に大手の会社がその分野に続々と参入してきて、今まで入ってきていた仕事がどんどん奪われることに。
そんな状態なので、他の参入企業は価格を一気に抑えたもんだから価格競争に突入し、さらに悪い方向へと進んでいきました。
どうしたらいいんだろう・・・
ストレスも重なり、また夜に寝れなくなっていきました。
なんとか少ないツテを頼って仕事を探したんですが、全然うまくいきません。
やることなす事うまく行かずに、だんだんストレスがひどくなり、またうつを発症した時のような感じになってきました。
それでも自分の会社なので休むことは出来ませんし、休めば収入はゼロです。
完全にパニック状態でした。
先生にはなんとか誤魔化していたのですが、そんなわけにもいかずにようやくここで泣きついて助けを求めました。
そうはいっても、先生だってそんな相談されてもどうしようもなく、とりあえず会社は暫く休眠することにしました。
これでやっと休めると思ったのですが、今度は経済的な不安と将来の不安が襲ってきて、以前なんかよりもひどいうつ状態に。
まだ薬は続けていたのですが、全然効果がなく、どんどんひどくなる一方でした。
ですので、この頃は色んな薬を試しました。
おそらく殆どの分野の薬を試したんじゃないかな~。
そしてようやく徐々に落ち着きを取り戻したのですが、これ以上会社を続けるのは不可能と判断して、会社を潰すことに。
ここでなんか少し吹っ切れた感じはありましたが、抑うつ気分はひどく、回復には程遠かったです。
会社を潰してからは無職です。
一応蓄えは若干あったので、それで食いつなぐ毎日です。
そんな状態なので、将来の不安が半端無く、毎日毎日マイナスな事ばかり考えて、神経はすり減っていきました。
完全に出口の見えない闇の中へいるようでした。
また寝たきりの状態が暫く続いた後に、今度はお酒を飲むようになったんです。
もちろん薬を服用中はアルコールなんて言語道断なのですが、嫌な気分を忘れたくて昼から飲んでいました。
飲んだ時は忘れられるのですが、酔いが覚めると一気に現実に戻され、もっと最悪な気分になります。
そんなことを繰り返しているから、全然快方に向かいません。
完全に悪循環です。
先生にも酒を飲んでいることは黙っていました。
こいつなかなか良くなんね~な~なんて思われてたかもしれません(笑)
そして徐々にうつな気分は自殺願望へと変わりました。
もう生きててもしょうがないと思い、死にたくてしょうがなかったのです。
そしてついにある日自殺未遂をしました。
今まで飲み忘れたりしていた大量の薬や睡眠薬をお酒で流し込みました。
飲んでから1時間くらいして急に目の前がぐるぐる回転しだし、全身の力が一気に抜け、そのまま気を失って倒れました。
親に発見されてすぐに病院へ。
幸い命に別状はなく、胃の洗浄をして終わりました。
死ねなかったことよりも、親に迷惑をかけたのがほんとに申し訳なく、なんてことをしたんだと激しく自己嫌悪に陥りました。
そこからは真面目に治療を続け、なんとか徐々に回復することが出来ましたが、結局それから2年位は治療を継続していきました。
再発に関しては完全に自ら招いたことです。
回復したからといって焦りは禁物ですし、大きな決断も安易にするものじゃありません。
それと私の一番の失敗は傷病手当金を申請しなかったことです。
当時の私はこの制度のことを全く知らず、あとになって知りました。
傷病手当金を知っていれば焦って独立なんかも絶対にしなかったですし、1年以上ものんびりと過ごすことが出来ました。
例え会社を辞めたとしても、経済的な不安なく治療に専念出来るので、利用しない手はありません。
長期休養を考えているのであれば、絶対に傷病手当金は申請して下さい。
傷病手当金に関しては別のページで詳しくご説明したいと思います。