抗うつ薬を服用する上での注意点
抗うつ薬を服用する場合に気をつけるべきことについてご紹介します。
薬を飲み忘れた場合
抗うつ薬は一回飲み忘れたからといってすぐに効果がなくなるわけじゃありませんので大丈夫ですが、度々忘れてしまうと症状が悪化する時もあるようなので、それだけは注意して下さい。
また、調子がいいからと言って何日も服用を中止すると、症状が悪化したり、離脱症状などが起きる恐れがあるので、絶対にやめましょう。
薬の飲み合わせ
他の薬と同様、抗うつ薬も相性の良くない薬があります。
降圧剤や抗不整脈剤、市販の薬でもH2ブロッカーなどの胃薬などは特に危険です。
他に飲んでいる薬がある場合、もしくは飲もうとしている薬がある場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
服用中に気をつけること
1.タバコは吸いすぎない
タバコと抗うつ薬の因果関係はわかっていないようですが、ヘビースモーカーな人は抗うつ効果が薄れる場合があるようです。
2.アルコールは控える
気分が落ち込んだりするとついお酒を飲んでしまう事もあるかもしれませんが、一時的に気分が高揚したとしても、覚めると逆に落ち込みがひどくなります。
また、抗うつ剤を服用してお酒を飲むと、少しの量で酩酊状態になることがあります。
偉そうなことを言っていますが、私もうつ状態が激しい時にお酒をたくさん飲んでいた時期があります。
酔いが覚めると一気に現実に引き戻され、余計落ち込む事になるんですが、それでも一時の気分の良さを求めて飲んでしまいました。
徐々にそれが習慣になってしまって、このままだとアルコール中毒になると思い、医師に相談して止めることが出来ました。
お酒を飲んでも治りが遅くなるだけですし、状況は悪化するだけなので、絶対にやめましょう(経験談)。
3.車の運転
服用中は眠気が襲うこともあるので、基本的に車の運転は控えたほうが良いです。
ただ、ある程度薬の服用期間が長く、眠気などの副作用も出ない場合はそれほど神経質にならなくても良いと思います(一応医師に確認して下さい)。
4.妊娠中
妊娠中は赤ちゃんに悪影響が起こる場合があるので、必ず医師に相談してください。
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